猪木が15日、米国から帰国。14日に資本金1億円で会社登記を済ませた新団体「イノキ・ゲノム・フェデレーション(IGF)」の本格始動に向けて意欲を語った。

 関係者によると、IGFは東京・銀座に事務所を構え、4月1日から営業をスタートさせるという。参加選手や、猪木VSアリ戦の記念日6月26日が有力と見られている旗揚げ戦の会場などは未定だが、中東のテレビ局や米国の団体など、猪木自身が持つパイプなどを活用する考えだ。

 猪木は「オレこそが天下を取ってやるっていう選手が現れればいい。巡業もやる。オレ自身が行かないとダメだね」と国内外問わず選手発掘に乗り出す構えで「でっかいことをやりますよ」とニヤリ。“燃える闘魂”が雑草魂で世界中を飛び回る。

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プログ立ち上げた時に書いたように、私がプロレスにハマったきっかけは初代タイガーマスクでした。
そして今のように団体が細分化される以前の新日か全日しか無い時代、完全に新日派でしたし、俗にいう猪木信者でした。
つい「でした」と書いてしまいましたが、今も猪木信者だと思っています。
石橋を叩いて渡る馬場よりも、まずは言ってから実現に動く猪木の方が子供心にカッコ良く感じてました。

昔から「猪木がやることは時代の先を行き過ぎている」なんて言われてました。
その象徴が猪木vsモハメド・アリの異種格闘技戦。
今でこそ真剣勝負の代名詞のように語られてますが、試合の翌日の報道は「世紀の大凡戦」でした。
この一戦を起点に現在の(総合)格闘技ブームが確かにあるのでしょう。

猪木の現役時代は、とにかく刺激的でスキャンダラス。
シリーズ開幕前に発表されていたカードは、開幕した後に起こる数々の遺恨に必ずと言っていい程、最終戦の猪木がらみのカードは変更され、ファンを熱狂させていました。
もちろん私もその1人でした。

しかし、数年前の強権発動による新日の目玉カードの変更は遺恨もなく、なぜカード変更になったのかがわからないものが多かったり、プロレスを見せたいのか格闘技を見せたいのかわからず迷走してました。
これが新日がファンから信頼されなくなった原因だと思います。
しかし、ここ数年、新日から猪木色が薄れ、レスラーもフロントもファンの望む方向に進み、上昇傾向にあります。

でここに来ての新団体「イノキ・ゲノム・フェデレーション(IGF)」の立ち上げ。
1番大事な所属選手が誰になるのか、そしてなにより猪木が何をしたいのかが全くわかりません。
猪木信者を自認する私ですが、ここ数年の猪木の発言には??です。
はっきり言って猪木自身が時代に置いて行かれている気がしてなりません。
なんのかんの言っても、世間的にはプロレスの象徴のような存在なのですから、プロレス業界の発展のためにうまく立ち振る舞って欲しいと思いますし、もうあまり「俺が俺が」と表に出るのもどうかと…。