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5月31日に開催されたCMLLのビッグショー「フイシオ・フィナル」。
ウルティモ・ゲレーロ選手vsマスカラ・アニョ・ドスミル選手と小林香萌選手vsアマポーラ選手の2つのカベジェラ・コントラ・カベジェラ、ヴィールス選手vsメタリコ選手の敗者引退マッチ、そしてCMLL世界タッグ王座戦と見所満載の大会となりました。
是非YouTube動画で全試合をご覧いただければと思います。



●第1試合
ブルー・パンテルJr.選手&レイ・コメタ選手&ブラック・パンテル選手vsミステリオッソJr.選手&カワト・サン選手&ディストゥルビオ選手


イメージチェンジしたコメタ選手とディストゥルビオ選手が第1試合に登場。
カワト選手がブラック・パンテル選手のマスクを剥ぎ、ルード側の反則負け。
同じ日本人の小林香萌選手がカベジェラ戦に挑む過程に大いに刺激を受けたのか、試合後にカワト選手がツイート。
カワト選手のCMLL武者修行も早いもので1年3ヶ月が経過、今のところはCMLLでこれといったライバル関係を築いてはいません。
今後、ブラック・パンテル選手に照準を絞りライバルストーリーを構築していくのかに注目です。
もしかするとブラック・パンテル選手の兄ブルー・パンテル選手や父ブルー・パンテル選手、そしてカワト選手と同じ大阪府池田市出身で虫垂炎からの復帰を目指して徐々にトレーニングを開始したOKUMURA選手を巻き込んでの抗争に発展することも十分に考えられます。


●第2試合
アンヘル・デ・オロ選手&ニエブラ・ロハ選手&ソベラノJr.選手vsメフィスト選手&ルシフェルノ選手&エフェスト選手


ソベラノ選手はおそらく今までには着用していない黒基調に青模様のマスクとロングタイツで登場。
メフィスト選手はプエブラ月曜定期戦で行われていたインクレイブレ・デ・パレハスで着用していたボラドール選手とのコラボマスクでした。
ロハ選手&オロ選手&ソベラノ選手が3方向に同時に空中弾を発射するなど見せ場を作り、ロス・イホス・デル・インフィエルノに勝利。


●第3試合 敗者引退マッチ
メタリコ選手vsヴィールス選手

ベテランルード同士のキャリアを懸けた1本勝負。
この試合から一気に緊張感が高まります。
互いに持てる技術を駆使、後半はジャベと丸め込みの応酬となりますが、地力に勝るヴィールス選手が“ヴィールス・ストレッチ”モトシクレタで勝利。
大量のおひねりがリングに投げ込まれるなかメタリコ選手は27年のルチャドール生活に幕を下ろしました。






●第4試合 カベジェラ・コントラ・カベジェラ
小林香萌選手vsアマポーラ選手

このカベジェラ戦が決定してからというもの色々なことを考えました。
愛国心の強いメキシコ人。
メキシコ人から見た外国人との試合の場合、大抵アレナ・メヒコは大メヒココールに包まれます。
立ち位置的には香萌選手がテクニカ、アマポーラ選手がルーダ。
体格的に見るとアマポーラ選手は香萌選手の倍近く厚みがあるように感じるので判官贔屓という言葉は適切ではないかもしれませんが、香萌選手に声援が集まることも考えられました。
しかし、アレナ・メヒコの観客はもともとが若干ルード (ルーダ) 贔屓。
いったいアレナ・メヒコの観客はこの一戦にどんな反応を示すのだろうというのが1つ。
もう1つは、いざ日本人女子選手のカベジェラ戦が決まってつくづく思ったこと。
CMLLでは抗争の決着戦としてマスカラ・コントラ・マスカラやマスカラ・コントラ・カベジェラ、カベジェラ・コントラ・カベジェラが日本よりもはるかに多く行われます。
マスクマン (マスクウーマンも含めて) にとってマスクはたしかに「命」であることに違いありませんが、マスクを失っても素顔が晒されることにより街中でファンに見つかりやすくなること以外は日常生活で支障はないと思います。
男子選手が髪を失い丸坊主になってもそれほど違和感はない。
それらに比べると女子選手が丸坊主になるかもしれないことの方がはるかに覚悟のいることではないかと。

セコンドは香萌選手にカワト選手、アマポーラ選手にはエフェスト選手。
リングアナウンサーのコールの最中、アマポーラ選手の奇襲で試合がスタート。
1本目はアマポーラ選手、2本目は香萌選手がそれぞれ短い時間でフォールを奪い決勝の3本目へ。
パワーのアマポーラ選手に対してスピードで対抗せんとする香萌選手。
一進一退の展開が続くもデビルス・ウィングスでアマポーラ選手が勝利。
惜しくも敗れた香萌選手は潔く髪を刈られ、アマポーラ選手に自らの手で髪を差し出した後、リングのど真ん中にあぐらをかきバリカンでさらに髪を刈られました。
目には涙が浮かんでいたようにも見えましたが、泣き叫ぶこともなく溢れ出そうな感情を必死に抑えている様は女性への表現としてはどうなのかとは思いますが、まさしくサムライでした。
健闘を称えあったアマポーラ選手にコーナーに上がるように促されるとアレナ・メヒコの観客から香萌選手へ称賛の歓声が降り注ぎます。
試合中、大メヒココールに包まれなかったことが香萌選手がCMLLで勝ち得た信頼に思えてなりません。



香萌選手はバックステージでのコメントの第一声で「ブエナス ノーチェス アレナ・メヒコ (こんばんはアレナ・メヒコ) 」と挨拶した後「トドス アミゴース ムーチャス グラシアス (友人の皆さんありがとう) 」と感謝を述べました。
さらにはアレナ・メヒコを去る際に大勢のメキシコ人ファンとの記念撮影に笑顔で対応。
カベジェラ戦で敗れた後に誰にも気付かれず、ひっそりと会場を後にしたいはずなのに、丸坊主となってしまった頭を隠すことなく…。
負けてしまったのは本当に残念でしたが、香萌選手の姿勢には本当に感動の連続で完全に涙腺崩壊しました。


●第5試合 CMLL世界タッグ王座戦
(王者組) ディアマンテ・アスール選手&バリエンテ選手vsグラン・ゲレーロ選手&エウフォリア選手 (挑戦者組)


鉄壁の連携を誇るロス・ゲレーロス・ラグネロスのエウフォリア選手とグラン・ゲレーロ選手が第41代の新王者組となりました。
ウルティモ・ゲレーロ選手&エウフォリア選手&グラン・ゲレーロ選手のトリオがCMLL世界6人タッグ王座、ウルティモ・ゲレーロ選手がCMLL世界ヘビー級王座を保持。
これでゲレーロスは3つ目のタイトル獲得となります。
敗れたディアマンテ・アスール選手&バリエンテ選手は3度目の防衛に失敗。




●第6試合
カリスティコ選手&ボラドールJr.選手&ミスティコ選手vsミステル・ニエブラ選手&ネグロ・カサス選手&バルバロ・カベルナリオ選手

テクニコ黄金トリオがラ・ぺステ・ネグラに勝利。
2本目のフィニッシュとなったラ・ミスティカが少し崩れたせいか途中からミスティコ選手へブーイングが浴びせられました。


●第7試合 カベジェラ・コントラ・カベジェラ
ウルティモ・ゲレーロ選手vsマスカラ・アニョ・ドスミル選手

ウルティモ・ゲレーロ選手のセコンドは弟のグラン・ゲレーロ選手。
ドスミル選手のセコンドはこの日カードに名前がなかった甥っ子達ではなくディストゥルビオ選手。
このディストゥルビオ選手が度々エプロンに上がってレフェリーの目をひくなど試合に介入。
前座戦線からこの日の因縁でゲレーロスと抗争に突入し、一気にメイン級のカードに参入か!?とも思いましたが、グラン・ゲレーロ選手とセコンド同士で場外乱闘を繰り広げ、両者ともコミッショナーから退場を宣告されてしまいました。
3本目の勝負どころでサンソン選手、クアトレロ選手、フォラステロ選手、ウニベルソ・ドスミルJr.選手、そしてCMLLには上がっていないイホ・デ・マスカラ・アニョ・ドスミル選手の5人がリングへ雪崩れ込まんとするもセキュリティがこれを阻止。
混乱の最中、ウルティモ・ゲレーロ選手がドスミル選手を丸め込んで3カウント奪取。
ウルティモ・ゲレーロ選手は2014年9月のアニベルサリオでアトランティス選手とのマスカラ・コントラ・マスカラに敗れマスクを失ってから、これでカベジェラ戦4連勝。
ドスミル選手は2017年元日にマキシモ・セクシー選手に敗れて以来の丸坊主となりました。
リングに雪崩れ込んで来たラ・ヌエバ・ヘネラシオン・ディナミタとエウフォリア選手、グラン・ゲレーロ選手、テンプラリオ選手のロス・ゲレーロス・ラグネロスを巻き込んでルード同士の抗争がさらに拡大してしまうのか、今後の展開に注目です。