738C0751-F839-4696-B8B7-7C2103DB3423
長期の日本遠征を終え、先週6月14日のアレナ・メヒコ金曜定期戦でCMLLマットに帰ってきたドラゴン・リー選手。
今回の日本遠征の最終戦となった9日の大阪城ホール大会ではBEST OF THE SUPER Jr. 26覇者ウィル・オスプレイ選手と大激闘の末、惜しくも敗れてIWGPジュニアヘビー級王座から陥落。
ベルトを守り続け、IWGPジュニア王者として相思相愛の最高のライバルである盒競劵蹈狒手の復帰を待つと固く信じていただけに残念でなりません。
そして、そのヒロム選手のメキシコ武者修行時代のカマイタチ選手とのライバルストーリーを語るうえで欠かすことの出来ない、文字通りリー選手とカマイタチ選手の血と汗と涙が染み込んだCMLL世界ライト級のベルトをリー選手が返上することになりました。


ライト級の体重を上回ってしまっていること、そしてこの階級に素晴らしい才能を持つ選手がいることを理由に返上を表明。
2015年4月にアレナ・メヒコでヴィールス選手から奪取し第13代王者として初戴冠。
6月にオアハカ、7月にアレナ・プエブラ、8月と12月にアレナ・メヒコでいずれもカマイタチ選手に4度防衛した後、2016年1月23日にファンタスティカマニア後楽園ホール大会で前王者のヴィールス選手の挑戦を退けた後、極秘帰国していたカマイタチ選手がリー選手を急襲。
この乱入劇を受けて翌日のファンタスティカマニア最終戦でCMLLで生まれた名勝負数え唄ドラゴン・リー選手vsカマイタチ選手のCMLL世界ライト級王座戦が緊急決定。
アレナ・メヒコを大熱狂させた名勝負数え唄は日本の聖地、後楽園ホールも大爆発させ、カマイタチ選手がついにリー選手から勝利し、第14代王者に。
生で目撃出来たこの2日間はたくさんの素晴らしい思い出が残る毎年毎年のファンタスティカマニアの中でも忘れられない出来事の1つとして脳裏に深く刻まれています。
この後CMLLへ戻った2人は3月にアレナ・メヒコでリターンマッチを行い、リー選手がベルトを奪還、第15代王者に。
3月にグアダラハラでバルバロ・カベルナリオ選手、8月に同じくグアダラハラでリー選手がアイドルだと語るネグロ・カサス選手、11月にプエブラでポルボラ選手に防衛。
2017年は1月のファンタスティカマニア後楽園ホール大会と4月のアレナ・メヒコでカベルナリオ選手に防衛。
2018年6月にアレナ・コリセオでルシフェルノ選手相手に6度目の防衛に成功後、ほぼ1年間防衛戦が行われていませんでした。
ライト級の体重を上回ってしまっているためとは書きましたが、CMLLでは現在各階級の上限を明文化したものはないと思われます。
もちろん最初からなかった訳ではないと思いますが、CMLLの魅力にハマったこの10年余りの期間にそういった類のものを見聞きしたことがありません。
実際にリー選手の防衛戦に名を連ねた挑戦者のカベルナリオ選手やルシフェルノ選手は現在のリー選手の体重よりも重いように見えます。
でもそこが良い意味でメキシコらしい、いい加減さ。
細かいことを気にするのはナンセンスにさえ思えてきます。
IWGPジュニア王者時代は超売れっ子らしく5本のベルトを保持していたリー選手。
今回のCMLL世界ライト級王座返上でリー 選手はCMLL世界ウェルター級、MLA (Mucha Lucha Atlanta) ヘビー級、KOI (KING OF INDIES) とそれでもまだ3本のベルトを保持。
CMLL世界ライト級からは「卒業」という表現がしっくりくるのかもしれません。


72021065-9784-4F63-ADB8-F3ECB1FDDDD2
リー選手が返上したベルトの新王者決定戦は23日のアレナ・メヒコ日曜定期戦で行われます。
ベルト獲得のチャンスが与えられた出場選手はフライエル選手、アウダス選手、スペル・アストロJr.選手、イホ・デル・ビジャノ形手、スタルJr.選手、エレクトリコ選手、カワト・サン選手、プリンシペ・ディアマンテ選手、アルコン・スリアーノJr.選手、ソニック選手の10選手。
テクニコが8人エントリーされたのに対してルードはイホ・デル・ビジャノ形手とカワト選手の2人のみ。
新日本プロレスから武者修行中のカワト選手に初タイトル獲得のチャンスが到来。
カワト選手以外は近未来のCMLLを担うであろうスペル・エストレージャ候補の活きの良い若手ばかり。
実績的には今年のファンタスティカマニアでともに初来日したフライエル選手とアウダス選手が抜けているように思います。

リー選手が返上したタイトルはCMLLのHPを確認するとPeso Ligero (=ライト級)と表記されています。〈Campeones/CMLL公式HP〉
しかし、今回の新王者決定戦の対戦カードのタイトル名の表記はPESO SUPER LIGERO (=スーパーライト級) 。
実はこのタイトル、上に貼ったリー選手の動画を見ていただくとわかると思いますが、ベルト自体に記載されている文字はSUPER LIGERO。
もともとはCMLL世界スーパーライト級として日本で誕生したベルトがいつからかCMLL世界ライト級のチャンピオンベルトになっていました。
ここが非常にわかりづらく、リー選手やカマイタチ選手が保持していた期間に日本でこのタイトルがライト級として扱われたり、スーパーライト級として扱われたりと混同された原因。
返上を表明した動画の中でリー選手自身も「スペル・リヘロ」と語っています。
日本時間で明日誕生する新王者はCMLL世界ライト級と紹介されるのか?
それともベルトの表記通りにCMLL世界スーパーライト級なのか?
どの選手が巻くことになっても、かつてのリー選手と同じようにこのベルトとともにルチャドールとして成長していくことでしょう。