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昨年9月“神の子”カリスティコ選手が優勝したみちのくプロレスの第6回ふく面ワールドリーグ戦。
この4年に1度のマスクマンの祭典にオーストラリア代表としてエントリーされたのがオーストラリアン・ウルフ選手でした。
ふく面ワールドリーグ戦の前、8月27日の新木場1stRING大会でもウルフ選手の試合を観ましたが、この時はマスクマンなのでもちろん注目はしてはいましたが、正直なところ特別な印象は残らず、一緒に観戦した友人が言っていた「小学生が描いたようなマスクのデザイン」に納得したりもしていました。
複雑化するルチャドールのマスクデザインを見慣れているせいか、後にウルヴァリンがモチーフであることを知りますが、そのあまりにもスッキリ過ぎるウルフ選手のマスク
デザインはどこかユーモラスにも感じました。
第6回ふく面ワールドリーグ戦では開幕戦の後楽園ホール大会で1回戦のエイサー8選手に敗れ、ここでもインパクトは残せず。
ところが、開幕戦の後にみちのくプロレスの本拠地である東北を巡業している間に自分の中で印象がガラリと変わる出来事がありました。


このツイートでウルフ選手の人柄に惹かれ始めました。

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また、ほぼ毎年ファンタスティカマニアの後に作っている全参加ルチャドールへの感謝を込めた画像をふく面ワールドの参加選手でも作ったところ、ウルフ選手がとても気に入ってくれたことをSNSで知りました。
こうなると俄然、マスクマンの分身であるマスクが欲しくなってしまいます。
幸い、ふく面ワールドリーグ戦の後も日本滞在は続き、10月22日の新木場1stRINGにも参戦。
思い切ってウルフ選手本人にマスクを譲ってもらえないか直接交渉し、試合後に入手することに成功しました。

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どのマスクが良いか、こちらの希望は伝えてはいませんでしたが、用意してくれていたマスクはなんと1番欲しかった、ふく面ワールド開幕戦のエイサー8選手戦の他、度々被っていたウルフ選手のトレードカラーと言える緑地に黄色の縁取りのマスクで、本人も「ふく面ワールド開幕戦の後楽園ホールで被ったマスク」と言っていました。

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その場でサインを入れてもらい、プレゼント用に作ったオリジナルTシャツを着用してもらい、左手にマスクを持ってもらって記念撮影。
この時は本当に天にも昇る心地でした。
もちろん、これが初めて入手したオーストラリア人マスクマンのマスクです。


みちのくプロレスの常連外国人のウルフ選手。
今年も8月11〜26日の参戦が発表され、再来日決定をウルフ選手本人も私も喜んでいました。
しかし、好事魔多しとはこのことか。
この後、ウルフ選手は体調不良を訴え、病院へ。
検査の結果は脳腫瘍。

6月10日にはウルフ選手の招聘でみちのくプロレスからKen45°選手、のはしたろう選手、ヤッペーマン1号選手、ヤッペーマン2号選手がオーストラリアの団体QWAに遠征。
ウルフ選手は盟友のティム・ケイド選手とのタッグでヤッペーマン1号選手と2号選手と対戦。
この時に被ったマスクは同じオーストラリア出身でCMLLでも活躍し、残念ながらガンにより若くして亡くなったトンデル選手のデザインを取り入れたコラボマスクでした。
「病を克服して友人の分まで生き、そしてリングで闘う」というウルフ選手の想いが込められていたように感じました。




また、この時にウルフ選手のデビュー15周年のお祝いにみちのくプロレスから額にはみちのくプロレスのロゴマーク、左右にはオーストラリアと日本の国旗が縫い付けられたマスクがプレゼントされました。
このマスクを受け取り、被ったウルフ選手がどれだけ嬉しかったか。
また、病気と闘う勇気を得たことか。

この試合後、病気治療に専念する為にしばらくの欠場。
楽しみにしていた来日は断念せざるを得なくなりました。

ウルフ選手は病気に勝ち、リング復帰を念願しています。
彼が愛してくれている日本では今後、愛するみちのくプロレスの所属として活動することも発表されました。
1日も早い病気完治とリング復帰を祈ります。
そして、みちのくプロレスのリングで再びウルフ選手の勇姿が見られることを願っています。




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