カレリーさん ドラダ オロ ファラオン
フィッシュマンやオクタゴン、ブラック・キャット、最近ではマスカラ・ドラダやアンヘル・デ・オロ、ゲレーロ・マヤJr.、オルスなどなど、数々のマスクやコスチュームを製作されてきたカレリー(本名フアン・カルロス・アルバラード)さんが亡くなられました。
マスク職人という職業が本来、裏方である為か、ネットで検索してもほとんどヒットせず、luchablogluchaworldでも「心臓病で亡くなった」ことを伝えるのみで詳細は報じられていません。

私が訃報を知ったのは3日(水)の夕方。
PCのメインアドレスのみ携帯に転送されるように設定していますが、Facebookから「オルスさんがあなたが写っている写真を追加しました」との通知のメールが届きました。
オルスとはFacebookを始めた当時にある日本人の方と何故か勘違いされ、何度かメッセージをもらっていましたが、誤解が解けた後は特にこれといって交流はなかったので、何の写真だろうと不思議に思い、画像を確認しました。
そこにはカレリーさんとオルスのツーショット画像の左上に黒いリボンが付けられていました。
黒いリボンが亡くなった方への追悼の意味を込めて付けられることは理解していましたが、あまりにも突然のことだったので、カレリーさんが亡くなったことがそれでも信じられずにいました。
なんとも不思議な感覚のまま、事実を確かめようと思い付いたのが、スペイン語で情報を得ていて日本語も英語もある程度、理解しているアギラ(・ソリタリアJr.)さんに聞くこと。
「Kalery san died?」とメッセージを送ると「hai」と返信が。
「why? por que?」と聞くと「wakaranai」と。
ほぼ同じタイミングで今度はアメリカ在住メキシカンのマスクコレクターでメキシコのマスクメーカーに生地などを納めている人からも「カレリーさんが亡くなった」とメッセージが届きました。
カレリーさんと直接お会いしたことはありませんが、来日したカレリー製マスクを被るルチャドールの画像をFacebookにアップすると「コノ シャシンハ トテモ キレイデスネ トモダチ」とローマ字の日本語でコメントしてくれたことが度々ありました。
かつてはベロにカタカナでカレリと刺繍するなど、この人もまた大の親日家。
とても気さくで上の画像のような優しい笑顔のままの印象しかありません。
カレリーさんが作ったマスクを被るルチャドールの来日前には作り立てのマスクの画像がアップされ、あぁ、このマスクを日本に持って来るんだなといつも密かな楽しみでもありました。
日本で着用するマスクをルチャドールが受け取りに工房を訪れた際に「ニホンジン トモダチ ○○○(ルチャドール名) アシタ ニホン イキマス」とカレリーさんが日本語で話している動画がアップされたこともありました。
オルスが画像をアップしてカレリーさんの訃報を知らせてくれたのが、前記したように日本時間の3日の夕方。
これはメキシコ時間だと3日の未明になります。
このことから考えるとカレリーさんが亡くなられたのは、おそらくメキシコ時間の10月2日だと思います。
生年月日がわからず、おいくつで亡くなられたのかわかりませんが、お顔から判断するにまだまだ亡くなるには早過ぎる年齢だと思います。
近年はドラダを筆頭にCMLLの若いエストレージャがカレリー製のマスクを着用していることが多く、本当にまだまだこれからだったのに・・・。

私の誕生日にはわざわざお祝いのメッセージを送ってもくれました。
ネット上のほんの僅かな繋がりだけでしたが、優しい人柄がとても伝わってくる人だっただけに今回の訃報を知った時は本当に泣けました。
ルチャドールやマスクコレクターなどがカレリーさんへ宛てたFacebookの追悼文に今でもまだ「なに書いてるの?まだ生きてるよ」とカレリーさんのコメントが書き込まれそうな気がしてなりませんが、訃報から既に2日間という時間が経過してしまいました。

心からカレリーさんのご冥福をお祈りします。
そしてカレリーさんが遺した作品を一生大切にします。

カレリー製 ブラック・キャット マスカラ・ドラダ
Muchisimas gracias Kalery san
Descanse en paz grande mascarero




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