年末の総合格闘技を観て、一時の爆発的な人気も一段落といった感がありますね。
「安定」とか「定着」したといったところでしょうか。

プロレス界は総合とは別路線を進みつつ、一方で大仁田のデスマッチ路線あたりから始まるエンタメ路線がハッスルで頂点になったような気がします。

国ごとにスタイルがあり、時代とともに変化していくのがプロレスだと思うのですが、そろそろ原点回帰かなと思わせる記事が2つありました。

【GスピリッツVol.05 佐山聡インタビュー】

「中から全部変えていかないと。やっぱりコッチ(シュートのこと)やらせて、それからドンドン育てていくような体制でね。試合も本当にナチュラルの部分の・・・派手な技を使ったりとか、飛んでもいいんですよ。ドンドン外に行ってもいいし、何やってもいいんだけど、コッチを踏まえてやればいいのに、学芸会なんだもん。そんなの試合にならないですよ。それだと、お客さんとの駆け引きもできないですよね。それから、迫力を出せと言っても出せない。向かっていく迫力を出しながらプロレスをやらないと。そのために技術を持っておかないとダメなの。プロレスラーは絶対にコッチをやんなきゃダメ。それはもう絶対。プロレスって気迫だから。気迫というか、大事なのは勝負を見せるってところですからね」

【週刊プロレス NO.1404 1月30日号 鈴木みのるの独り言 第2回】

鈴木みのる(昨年12月24日 ZERO-SUN後楽園大会で対戦した崔領二について)
「崔に足りないもの?プロレスの基本。あって当たり前のものを持ってない。まあメジャーと言われる全日本、新日本でも多いけどね。すごい技できるけどヘッドロックができないヤツとか。ヘッドロックは頭抱えてロープに飛ばされる前のポーズでしかなくなってる。正しいかけかたもできなければ正しい抜け方も知らない。知ってても1個しかないとか・・・無数にあるはずなのに。崔にはないな、そういう部分。ドップリ、アホプロレスに浸かってるんだよ。やたらトップロープから飛んでみたり、2回3回まわってみたり、周りに流されてそういうことを求めていたら、トップの人間たちにたどりつくことはないな」



うーん重い言葉だ。

様々なスタイルがあり、色々な選手がいて良いとは思いますが、やはりリングへ上がるための最低限のものは持ってて欲しいですね。
さて2008年の日本マット界の進む方向はどっちだ!?